【開催レポート】第3回・都議選キックオフワークショップ|この3ヶ月間で何をしよう?(全3回)

親たちが集い、問い、対話し、言語化していく。
「わたしの選択」をどう導いていこうか?全3回からなる、都議選キックオフワークショップ、3回目を開催しました。
第1回目第2回目の開催レポートはこちらから)

今回は赤坂見附にある、ヤフー株式会社オープンコラボレーションスペース「LODGE」の一角をお借りし、お子さんも一緒に参加しながら、ワークショップを進めていきました。

変化を小さく確実に起こしていくには

最初にグループ内で自己紹介をしたあとは、ワークショップ主催団体である、
NPO法人YouthCreate 代表 原田さんと、KURASOU. 代表 藤岡による
「、トークセッション:いま、なぜ「子育てと政治をつなぐ」のだろう?」。

NPO法人YouthCreate 原田さんからは、10年前の政策を例に挙げ、
この10年間で子育て政策が各政党の柱になってきている流れを組み、親であるわたし達がこの変化にいかに向き合っていくのか?を考えていきました。

KURASOU. 代表 藤岡からは、行政との付き合い方について、公募委員制度を始めとする例を挙げ、
意思決定の場所に子育て当事者の声を確実に届けていく方法を、実体験を踏まえてご紹介しました。

また、昭和44年文部省時代の通達として、高校生の政治活動を禁止する通達が2015年秋まで残っていたという原田さんからの話に、
まだ乳幼児のお子さんが多い参加者の方から驚きの声も上がりました。

こうして過去との比較や長い時間軸でとらえる視点を得ていただく時間となりました。

参加者が語る「わたしの小さな変化」

続いて登壇していただいたのは、第1回目~3回目に1歳のお子さんと参加された方、
第2~3回に3ヶ月のお子さんと参加された方のお2人です。

①参加前の都議会のイメージ

テレビで見るだけ、いま話題になっている、なんだかとても遠い世界・・・といった印象だった。
そもそも子連れでいけるという場所ということすら知らなかった。

②実際に傍聴してみて

第1回・本会議を傍聴してみて…
・託児サービスは、清潔な場所で対応もとてもよかったので安心して預けられた。議会は意外と開かれていると感じた。閉ざしていたのは自分だったのかもしれないと思った。
午後お昼の時間、暖かったので確かに眠くはなってしまう気持ちもわかったかもしれない・・・。

第2回・委員会を傍聴してみて…
・託児サービスがないため、子連れで入ったが、職員や議員の視線が痛かった。
委員会では逆に、議会は閉ざされているのか?と思うほどだった。本会議と比べるとフラットな部屋で議員と意外と距離が近く感じた。

・3ヶ月の子どもはあまり普段は泣かないが、子どもが泣いて、気まずくなってしまいすぐ退出せざるを得なかった。事前・当日配布資料がなく、何が議論されているのかわかりにくかった。
委員会を傍聴した他の参加者の方の話を聞いたが、本会議でも委員会でも、議員・都職員双方が資料を読んでいるだけのように感じたとのことだった。

③参加前後の変化

参加前と後で、変わったこと
・百聞は一見に如かずだな、と思った。今までは知らないことが恥ずかしいと思ったが、知らないことはどんどん知っていき、乗り越えていかないといけないと思っている。
ポスターの目の前で止まり、「あれ?これはなんていってるんだろう?」「なぜこの表現を使うんだろう?」と考えるようになった。

・パブリックコメントを募集していることなどを調べてみてわかったので、まずはそちらに意見を書き込むことから始めてみたいと思っている。

いきなり大きな変化、というよりも、自分の出来ることからやっていく姿勢を聞かせてくださいました。(ご協力いただいたお2人の方、誠にありがとうございました。)

「この3ヶ月間でなにをしよう?」

NPO法人YouthCreate が開発した有権者ジャーニーマップをアレンジしたグループワーク、
そして個人ワークの時間です。

都議選の政策項目から、特に気になるものを8個選び、
政策とその政策が自分のライフステージのどのタイミングで必要になるのかを表にしていきます。
こうすることで、長期的な視点で考えていくことができます。

 いま、長期的にみてみることって、とても大切!介護と子育てが重なるとか、今から考えられなかった!問題は起きてからでは遅いかも。今から少しでも考えられると、変わるかなと思います。

 意識下にあることを言葉にしていく→他の方の話をきいてもっと掘り起こされていくという感覚はおもしろい。政治に関心がなくても、ひとつやふたつ、気になることはあるよね?!と思った。もっとたくさんの人が体験できたらいいのに。

原田さんからは、
1:情報を手に入れる
2:多様な視点で見る
3:あなたの声を届ける、という3段階のアクションの呼びかけがありました。

次に個人ワークシートの記入です。

私の軸は何か、情報の取り方で日常的にとれるもの、本腰を入れて知る方法は何か、声の届け方の方法は何か、と分かれ、アクションの取り方をまとめていきました。

最後に、原田さんより、今後は高校生以上の社会人に対しても、主権者教育の必要があるという動きが少しずつ広がっていく可能性があるという話をしてもらいました。

親が政治や人権について学び直す場をしているKURASOU.としては、ぜひともその機運をより活かしていきたいと思っています。

さて、都議選に向けて、「この3ヶ月間でなにをしよう?」
みなさんなりのアクション、起こしてみてくださいね。

(藤岡)