【開催レポート】第2回・都議選キックオフワークショップ|子連れで傍聴してみよう(全3回)

「こんなに議員さんや都庁の人と距離が近いなんて思わなかった。」
傍聴して初めて感じる感覚は、記録の文字には残らない、
実際に体験したひとだけが持てる感覚といえます。

夏の都議選を迎える前に、親であるわたしたちがゆっくり確実に準備をしていくために、
「傍聴」を手段にし、政治とわたしたちが向き合うにはどうすればいいのかを考える、
全3回の都議選キックオフワークショップ・第2回目を開催しました。

今回の傍聴先は、厚生委員会。(委員会など都議会のあらましはこちらをご覧下さい。)
0才から4才までのお子さん総勢8名を連れて傍聴を試みました。

まずは選択肢を広げる行動をとろう

傍聴するには、都議会が行なわれている議事堂に着き、
大勢いる警備員やスーツ姿の都職員の前を通り過ぎ、整えられたロビーを通っていきます。
入庁手続き(氏名、所属、連絡先、入庁目的)を済ませ、2階の受付で傍聴受付を済ませ、
傍聴先の部屋へと入室します。

ミニレクチャーは都議会PRコーナーにて行ないました。

傍聴券は開始1時間前から配布されるため、開始までの時間を使って、
ワークショップのために独自に作成した資料を元に、ミニレクチャーを開催しました。

参加した理由についてみなさんに話をしてもらう時間から始まりです。

  • そもそも子連れで傍聴できることを知らなくて、体験してみたかった
  • 区議会で待機児童についての傍聴はしたことがあるけれど、都議会はどんなものだろう?
  • ”予防医学”のように、日頃からきちんと政治についてふれていく機会をもっていきたい

ミニレクチャーでは、「傍聴」はあくまで、政治と向き合う手段として捉え、
自分の選択肢を広げる行動をとっていくこと、
インプット・アウトプットをじっくり行なうこと、
そして今日感じたことを家族、友人に話をしていくことなどをお伝えしました。

体験した「違和感」とこれから

さて、実際に子連れで傍聴したみなさん。感想を紹介します。

  • 「都政にすごくお金(設備・人件費)がかかっていることを目の当たりにできた。
    税金・票をムダにしたくないな、という思いが強まった。」

(みなさんがもたれた議事堂の印象は「きれい〜、ホテルみたい!」がとても多くありました。
すべて税金で賄われている設備を目の当たりにした率直な感想をいただきました。)

  • 「前回(本会議)では、議会は開かれているかも!と思ったが、
    今日はそうでもない、視線が痛いなーと感じました。」

(前回のレポートでもお伝えした通り、本会議開催のときは託児サービスが利用できるため、
子連れでなくとも傍聴することができます。委員会開催のときは、託児サービスがありません。
子連れでの傍聴が認められているにも関わらず、参加者のお一人は、視線が痛かった・・と感じられたようです。)

  • 「久しぶりに子どもが泣いて、気まずくなる体験をしました。都議って、何をやっているんだろう?と考えるきっかけになりました。」

(少しの時間しか傍聴できなかった方のご意見です。その少しの時間をつかっても、
住んでいる区から選出された都議の様子など、会議に向かう姿勢などは確認できたようで、
実際の仕事ぶりについてもっと知りたい、と感じられたようです。)

  • 「事前に何を話合うのか詳細(会議次第)が公開されないのはおかしい。」

(わたし自身も都議会・委員会の傍聴時に感じた疑問です。
委員会傍聴時に配布されるのは、会議次第と傍聴の案内のみ。そもそも机もなく書き留めることができません。
事前の大まかな次第はネットでも確認できますが、詳細の質疑については、傍聴者が事前に知ることができなくなっています。
もっと、聞きたい内容が事前にわかれば、傍聴が身近なものになるのでは?という意見もでました。)

都庁前の広場の様子。常に人が行き交っています。

まずは自分の身の回りから始めたい

最後にみなさんから、政治との関わりについてこれからやってみたことを伺いました。

  • 「本会議も傍聴してみたい。住んでいる区の区議会にも行ってみたい」
  • 「政治を身近なトピックとしてともだちと話せるような文化をつくっていきたいと思いました」
  • 「都議会の仕組みを調べてみる。住んでいる区の議員さんを調べてみる」
  • 「自分のブログに書きます!」
    実際にブログにかいてくださった、参加者の椿さんのブログはこちらからご覧になれます。
    こうして発信してくださるのはとても励みになります。椿さん、ありがとうございました。

政治を自分の暮らしにつなげようとする前に、政治はすでに暮らしの細部にまでつながっている。
そのつながりをいかに自分が主体的に動いていけるのか。

そんな親の姿をみて、生まれながらにして18歳選挙権を持つ我が子たちが
どのように育っていくことを忘れずに、行動していきたいものです。

次回は、都議選キックオフワークショップの最終回。残り8名ほど募集しています。(3.22現在)

みなさんとお会いできるのを、楽しみにしています。

 

「この3ヶ月間でなにをしよう?子育てと政治を近づけるワークショップ」@Yahoo!JAPAN「LODGE」(赤坂見附)

▽日時
4/13(木)10時~12時 
1、トークセッション:いま、なぜ「子育てと政治をつなぐ」のだろう?
NPO法人YouthCreate 代表 原田謙介
KURASOU. 代表 藤岡聡子

2、参加者トーク:「わたしの小さな変化」
連続全3回に参加された参加者の方の心境の変化について、伺います。

3、ワークショップ:「この3ヶ月間でなにをしよう?」
この3ヶ月間何をする?主体的に動くアイディアを出しあいます。
お子さんも同会場内でご一緒に参加していただけます。

▽会場
ヤフー株式会社オープンコラボレーションスペース「LODGE」
東京都千代田区紀尾井町1-3 17F
東京メトロ永田町駅 9a出口直結
東京メトロ赤坂見附駅より 徒歩1分

▽参加費
連続参加の方 2,000円/単発参加の方 2,500円
特典:全回「子育てと政治をつないだら」ハンドブック付き。

▽申し込み方法
http://peatix.com/event/244738/