【開催レポート】おやこ暮らし大学「わたしと政治」第2回目/全3回

日を追うごとに増す暑さの中、おやこ暮らし大学連続ワークショップ2回目を開催しました。

今回は、「わたしと政治の関わりのこれから」と題し、
元川崎市議の吉田史子さんをゲストにお呼びしました。
前半は“学びの時間”、後半は“共有と発見の時間”を過ごした、あっという間の2時間でした。


“学びの時間”は、吉田さんからの問いかけから始まりました。

「地方議員って何をする人だと思いますか?」

「自分の街の議員定数って知っていますか?」

「議員報酬の額、知っていますか?」

参加者一同、「うーーん」。

みなさんは、どれだけ答えられますか。

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知っているようで、ほとんど知らない地方議員のこと。
吉田さんの具体的な解説をもとに、少しずつ掘り下げていくことしました。


例えば議員報酬や議員定数について。
金額や定数は議会で決められること、
区や市町村によってその数や金額に幅があること、
議員報酬のほかに毎月定額の政務活動費や年2回のボーナスがあること。

次に、議員のスケジュールや仕事内容について。

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多岐にわたる仕事内容、土日関係なく仕事があること、一つのことを決めるのに議会では相当な時間を要すること。

議員はじぶんたちの街の代表であるはずなのに、
知らなかった!と、驚きや納得を繰り返す参加者でした。

他にも、請願・陳情の違いや、効果的な使い方など、実に即した話をきいていきます。
困りごとや、解決したいことを、じぶんの街の議員に直接つたえることは、
一見地味なようで、有効な手段であることも学びました。

“じぶんごと”を解決するためにわたしができること

後半は、参加者それぞれの“じぶんごと”を発表し、さらに吉田さんからアドバイスをいただく対話形式の時間でした。

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特別支援学校にお子さんが通っている参加者:

「地域で子どもたちが平たくふれあう環境が少ないこと、
支援の必要な子もそうでない子も、一緒に時間や空間を過ごし、
人間として育ち合う環境が少ない教育現場」に問題を感じている。

吉田さん:

学校の先生自体も日常の業務に追われ手が回りにくい現状、
支援を必要とする子が昔よりも増えているけれど
サポートが十分にできていない教育現場には問題があるのではと感じる。

・・・そのような現状を踏まえた上で、わたしには何ができるのでしょう?

半径3mの範囲で自分ができることから始めよう

例えば、いろんな子が混じり合った明るくオープンなイベントを開催する。
“育ち合う”ことの大事さを自らイベントを開催することで発信していき、
この課題は、一部の人だけでなく、みんなの問題であることを認識する機会をつくること。

わたしの声を聞いて!だけではなく、まずはじぶんで動いてみることが大事だと吉田さんは言います。

活動が明るい表現であったり、議員や行政もついついのぞいてみたくなるような取り組みだったりすると
なおさらよい。
そしてその結果として、解決の一役を議員が担ってくれる可能性があるかもしれません。
大切なことは、”文句をいうだけの人”に成り下がらないことなのですね。

今すぐにでも実践できるアイディアを知ったことで、
“じぶんごと”の解決のスピードが少し加速する、そんな予感がしました。

相手を知ることから繋がる道

「自分にとってのいい議員をみつけること」
「自分のアンテナに合うような議員をみつけること」

その議員をみつけるためには、「傍聴と直接対話」が一番いい方法であると
吉田さんからのメッセージで回は終盤へと向かいます。

相手のことを知ることで、そこから見つかる“じぶんごと”の解決へのヒントや開かれる道があるかもしれない。
議員について学んだことで、“政治”が前より近くなり、
“じぶんごと”と“政治”をつなげていくことができるようになっている、そんなことを実感しました。

 

「地方議員の話で納得できる部分があり、疑問が、“仕方ないんだな”に変わった」

「まずは傍聴!すぐにできることが見つかった」

「身近な人、大切な友人たちとさりげなく政治の話をする方法が見えた気がする」

アンケートより抜粋

一方、子どもたちは…

今回も会場と共にご協力いただいたのは、まちなか学童ラボアンドタウン成城校さん。

透明のガラス越しに見える、子どもたちと保育士さんが楽しそうに関わりあう姿が、
大きな安心感を与えてくれ、ほほえましくも集中した時間を過ごせました。

こども2

こども1

引き続き、16日に開催された、
「Voter’sCafe」おやこ暮らし大学連続ワークショップ3回目の報告レポートはこちらからご覧ください。

(齋藤)