【開催レポート】KURASOU.工房「政治」2014.9

盛り上がる熱気は、台風の風雨さえふき飛ばしてしまうと感じてしまうほど。

KURASOU.のメンバーそれぞれが持つマイプロジェクトを、連続ワークショップにし、
企画者も、参加される方も、理解を深め、対話する。
今回は、わたし藤岡のマイプロジェクト、「政治」の回でした。


 

政治、ときくと、何か遠い存在のように感じる一方で、
よくよく人から話をきくと、こんな声を聞くことがあります。

例えば、
「実は」親が選挙好きで、ウグイス嬢をしたことがあるとか、
「実は」義父が、市議会議員で、後援者として関わっていることだとか。

かくいうわたしは、親になるまで選挙にも政治にもまったく興味を示さなかった人間でした。
そんな自分が親になったときに、世の中の今の流れのほとんどに、
政治が関わっているのだと知ってから、より深く学びたいと思うようになりました。

「実は」という言葉がつくほど、政治についての話を避けがちなわたしたち。
その理由は、一体なんなのでしょうか?

より「知る」こと、「引き寄せる」こと

難しそう。お金が絡んでいそう。根回し文化・・・?

とっつきにくいことならば、いっそゲームで「政治」を体感してみる機会をつくってみよう。
NPO法人YouthCreateさんとの恊働での企画も今回が2回目。
より、体験に特化しインプットとアウトプットが交差する、ゲーム形式で政治との関わりを体感できる『ゲーム×政治2.0』を開催しました。

原田さん

YouthCreate原田さん

 

政治家の5人

「政治家の5人」

 

ゲームのゴールは、「より多くの政治家を味方につける」こと。
動物を政治家に見立てて、スタートです。
人数・まるぽ(仮想通貨)を元に、コマンド(行使できる政治家へのアクション)を、
12ターム連続で行います。

「先ずは政治家の人柄を知ろうよ!」
「献金する?!」
「(・・・デモをする、は誰も言わないなぁ)」
など、2人一組、まるで昔からの友人たちのように、あーでもない、こーでもないと膝を突き合わせて、対戦相手の動きを牽制し合います。

真剣そのもの

真剣そのものの表情です

・ゲーム自体がとても分かりやすく、楽しかったし、気づきがあった。
・「仲間を集めることの重要さ」「献金の楽しさ(?)」を、ゲームを通して体感しました。
・「仲間を集める」というとハードルが高いと感じてしまうのですが、マジメだけどたのしい、わくわくできるような呼びかけがポイントかなと思いました。
・今回のゲームのコマンド(公使できるアクション)が、ハードルの高いものではなく、身近になるといいなと思いました。政治と市民が近くなるといいな。
・政治を”じぶんごと”として感じるのにぴったりでした。
▽ゲームの具体的な内容は、こちらから

たった30分間、ゲームに夢中になっただけで、よりじぶんの方へ「政治とどう関わるのか」を、
参加者のみなさん1人1人が、引き寄せていっている光景でした。

勝利の瞬間

勝利の瞬間!思わずハイタッチ

しかし、ここで終わらないのはKURASOU.ならでは。
ゲーム形式が起爆剤の役割をなすとしたら、
持続できる「わたしなりの理由」があり、継続していくことが一番大切だと考えているからです。

結局のところ、まずは身近でできること

・区議さんのことをもっと知りたいと思った。普段から興味をもって関わることで、”いざというときのアクション”が起こせるのかな。
・(明日からできるかはわかりませんが)とりあえず意識は変わったので、路上演説している人がいたらチラシを受けとる。ブログも読んでみようかな。
・居住区の子育て支援をしていて共感できる区議にイイねを押す。1~3人くらいを目標に!

子育てをしていると、以前は読まなかった区報ニュースを手に取り情報を探すことがあります。
様々な議員のタイプを把握することから、自分とどの議員の関心ごとや、考え、が似ているのか。そういったことに目を向け始めるのは、大きな一歩なのではという話がでていました。

ゲーム×政治

ゲームを通じて新しい発見が。

・身近なひと達から、暮らしをよくしたいと思っている会話を始めることから。
・会社の若手社員とこのゲームをやってみたいと思いました。あとは、地方議員を知ろうとも思います。
・まずは行動ですね!勉強になりました。

自分から放射状に伸びるように、家族、友人、会社、そして社会全体へ。
行動し続けるために必要な「わたしなりの理由」を、自分軸として持っている。それが大切なことかもしれません。

こどもたちのワンダーランド

親がうんうん唸りながら集中している間、こどもたちはワンダーランドへ飛び出します。

館内を探検!

探検隊の出発

穴をみつけて

穴をみつけて、ぽちぽち

すっかりお姉ちゃん

はじめて会っても、すっかりお世話焼き

2歳児で穴あけ

同じ月齢で集まり、なにやら楽しそう

雨で外には行けなかったけど、階段を楽しんだり、コインロッカーを見つけたり、
点字ブロックや非常口のサインを見つけて触ってみたり、子どもたちにとっては発見の連続。(asobi基地Facebookページより)

大人が新しい発見をしている間、こどもたちも同じように、シンプルな目線で実に様々なものを発見しています。
異年齢保育だからこそ、赤ちゃんを気遣って遊んだり、はじめて会ったけれど互いに泣いていたら寄り添ってみる。
小さな社会が、ここでも生まれているのだと、大人たちを気づかせてくれます。

親をひとくくりにせず、「育児期の女性・男性」と捉えたときに、
よりほしい未来へのアクションが明確になる。
引き続き、そういった機会を提供していきたいと思います。

集合写真

(藤岡 聡子)


協力:
NPO法人YouthCreate
・9/27(土)開催・第2回YouthCreate Talk! まちづくり×政治 – みんなで 考える地域の、日本の未来 – 
▽詳細はこちらから


保育協力:
asobi基地
保育情報サイト「Hoiclue♪」にて、こどもたちの視点から広がる世界をasobi基地の保育士が紹介。
▽こどもたちの世界をのぞくにはこちらから