【コラム】子連れで都議会傍聴(常任委員会・議案/陳情・請願編)

KURASOU.では3月・4月にかけて、都議選キックオフワークショップ(全3回)を企画しています。
都議会と区議会傍聴の違いを知るために、子連れで傍聴をしてきました。


傍聴先は「厚生委員会」。福祉や医療に関わる都の仕事について、議論が行なわれる委員会です。

|委員会とは|

全議員が集まって開く会議を本会議といい、都の仕事の計画や、予算などについて、賛成か反対かを決定します。限られた期間の中では、すべてのことを全議員で話し合あうのは時間がかかり、能率もよくありません。そこで、少人数の委員会をつくり、専門的に調べたり話し合ったりします。委員会には、常任委員会、特別委員会、議会運営委員会があります。
常任委員会は都の仕事を9つの部門に分けて担当し、各議員はどれか1つに所属しています。
特別委員会は必要に応じて設置され、特定のことについて専門的に話し合います。
議会運営委員会は各会派の代表者などが委員となり、議会の進め方かたなどを話し合います。

都議会のしくみ HPより抜粋)

当日の傍聴は合計で10名ほどで、子連れはわたし1人でした。
ここからは、今までの傍聴経験をもって感じたことについてお伝えします。

出席する職員数・配布資料に違いがでる

区議会と全く違うと感じた点は、参加する職員の数です。
区議会の委員会では、職員が15名〜 ほどでしたが、都議会にいたっては30名を越える都の職員。職員の数で圧倒されるような印象です。

区議会では傍聴席は職員の後ろ側に位置されていましたが(もちろん地域によって違いはあります)、
都議会、委員会の部屋については、職員を囲むように壁沿いに座る形をとっていました。部屋にもよりますが、何かをメモできるような机も設置されていません。

都議会で傍聴者に配られたものは、写真右の「東京都議会委員会傍聴規則(傍聴についての注意)」、
写真左の「会議日程(委員会の議案内容のタイトルのみ)」でした。


区議会の傍聴では、議案や議案/陳情・請願についての補足資料などを読める場合もあり、傍聴しながら内容についていくことができましたが、今回の傍聴では補足資料の提示がなく、内容を掴むためには事前の都政について何が問題になっているかを、調べておく必要があったと思います。(補足資料については近日中に議会運営に問い合わせを予定しています。)

定期的な傍聴でみえてくること

私が定期的に傍聴を行なう理由は、選挙以外の政治との向き合い方をしたいと思っているからです。
選挙期間中しかまちの中で議員を見かけない、そういえば当選した議員はどんな仕事をしているかしら・・・
とふと疑問に思うとき。
近づきがたい印象のある街頭演説よりも、議会傍聴をすることで、
議員の仕事への姿勢がより身近に感じられるからです。

質問をする議員、質問内容が本質的なとき、そうでないとき、何も質問はしないが周囲を見回す議員、寝ている議員などさまざまです。
そうした議員の仕事ぶりをみることで、わたし自身の選択の質をあげていきたいと考えています。

平日の日中ということもあり、仕事があいている時間帯しか傍聴は出来ませんが、
傍聴自体が誰にとっても身近なものではない今。

今後も情報発信を続けていきたいと思っています。

(藤岡)


来たる都議選に向けて、親のわたしたちが出来る選択はどんなことがあるでしょう。

「わたしの選択」を導こう|子育てと政治を近づける・都議選キックオフワークショップ(全3回)

2014年から180人以上の国内外の親に、政治や食、エネルギーなど暮らしに関わることについて学び・対話を重ねる機会をつくってきたKURASOU.。この度、若者と政治をつなぐNPO法人YouthCreateと共同して子育てと政治を近づける・都議選キックオフワークショップ(全3回)を開催します。

☞詳細はイベントページをご覧ください

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2017年7月、都議会議員選挙が行なわれます。さて、今回はあなたにとってどんな選挙になるでしょうか。
直前になって、誰が候補者?どんな政策を話してる?う~ん。まぁなんとなくこの人かしら・・・。
なんてこともあるかもしれません。
何せわたしたち親の、仕事に家事に育児に追われ、ゆっくり考えられる時間の少なさったら!
ただでさえ時間がない子育て真っ最中のわたしたちだからこそ、早め早めに時間をかけて。

今回の選挙こそ、「わたしの選択」、導いていきませんか?

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開催概要:

全3回(単発のみの参加も歓迎)から成る、選挙までのアクションを自ら導き出したい人のためのワークショップ。
▽対象
政治について知りたいと思っている子育て中の親、妊娠中の方、パートナーの方など
▽開催内容
【1】3/2(木)12~14時「都議会って、どんなところ?子連れでいく議会」

・ハンドブック「子育てと政治をつないだら」を元にミニレクチャー後、都議会が開かれている場所の見学、議会傍聴(視聴コーナーにて)を行ないます。お子さん連れ大歓迎。5名分の託児(議会傍聴用・無料/1才児以上)の枠があります。お子さん連れの方は託児の申し込みの有無をお申し出ください。0才のお子さんは親御さんとご一緒にご参加いただけます。

【2】3/21(火)12時~14時「議員って、議会で何してる?子連れでいく委員会」

・子連れで議会傍聴(委員会)を行ないます。お子さん連れで何かご質問のある方はメッセージ機能にてご連絡ください。

【3】4/13(木)10時~12時 「この3ヶ月間でなにをしよう?子育てと政治を近づけるワークショップ」@都内

・レクチャー・トークセッション、参加者全員でワークショップを行ないます。

都議選で「なんとなく」投票しないようにするにはどうしたらいいのか?アイディアを持ち寄る場所となります。お子さん連れで参加頂ける場所を予定しています。(詳細は随時更新していきます。)

▽参加費
【1】・【2】1,000円 
【3】連続参加の方 2,000円/単発参加の方 2,500円
特典:全回「子育てと政治をつないだら」ハンドブック付き。【1】、【2】は政治と子育ての仕組みを知るミニワークショップ付き。【3】はレクチャー&ワークショップとなります。(詳細は随時更新します)

▽申し込み方法

正式なお申し込みはこちらより手続きください。

▽「子育てと政治をつないだら」ハンドブックとは?
発行後2ヶ月で250冊以上の申込が入った子育てと政治がどうつながっているのかを表現したハンドブック。若者と政治をつなぐ NPO法人 YouthCreate、親の思考が出会う場 KURASOU. が共同制作。

ハンドブック「子育てと政治をつないだら」

▽ワークショップ開催元
親の思考が出会う場 KURASOU. 
若者と政治をつなぐ NPO法人YouthCreate

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過去の傍聴についてはこちらをご覧ください。

子連れで議会傍聴(常任委員会・陳情審査編)

子連れで議会傍聴(常任委員会・議案編)