2017年で、親の思考が出会う場 KURASOU の活動をはじめて4年目となります。
参加してくださった人数はのべ180名を越え、
少しずつメディアなどで取り上げていただくようになりました。
この1年の活動を振り返ります。
2月〜3月/オンラインサロン開催
【開催レポート】「福島」と向き合うと、暮らしの本質がみえてきた。オンラインサロンを終えて
約2ヶ月間、主にアジア地域に住む親6人をつなぎ「福島」をテーマにしたサロン。
座学、活動・在住の方へのインタビューを交互に組みながら学び、対話を深めました。実際の声を紹介します。
・スピーカートーク「復興支援員に聞く今の福島」
−福島の抱える問題点を生の声で初めて知れた会だったので、インパクトが大きかった。
−体験された方の生の声が聞けて本当によかったです。・スピーカートーク「福島在住の母に聞く、今、これからの福島」
−福島の方と直接話す機会、3.11以来一度も無かった。今回生の声を直に聞くことができて自分のこともたくさん考えさせられた。
−体験談、みなさんの意見を通して、自分の考えがクリアになってきたから。
〈開催期間〉2016年2月10日〜3月16日
〈参加人数〉6名(+2名KURASOU.メンバー)
〈サロン参加者居住地〉上海、長崎、兵庫、富山、千葉、東京
オンラインサロンは年3回の開催を見込んでいましたが、
上海在住のKURASOU.メンバーのインターネット環境が万全の状態で接続できないこととなり、
開催を延期しています。
4月/芝生の上で政治を語るワークショップ
【開催レポート】親と子でできる政治へのアクションを考えよう。芝生の上の青空せいじトーク
せんきょキャンプから着想を得た、「固くない、政治の話をしたい」。
でも、親と子が参加できる場をつくるには、どうすればよいだろう?と思いつつ、
なかなか実現できなかったことが、野外で行なうことでした。
屋内の閉鎖された空間ではなく、自由に走り回れる場所。
いつもは場所見知りをする子も、公園ではそんなそぶりもみせません。
一方で大人も、あぐらをかいて、なんだかリラックス。
机を介して向き合うのではなく、膝を突き合わせて話をすることができました。
①野外で行なうこと
②不特定多数が参加できる場
③1時間の内容にすること
以上3つのことに初挑戦し開催したワークショップ。この様子はテレビ番組に取り上げていただきました。
6月/ハンドブック「子育てと政治をつないだら」発行&発行記念ワークショップ
ハンドブックは一部300円(送料込み)で販売をしています。
詳しくはハンドブックページよりご覧ください。
「もっと政治と子育てのつながりを、分かりやすくしたいですよね〜!」
このハンドブックは、2014年より親が政治を学ぶ場をKURASOU.とともにつくり続けてきた、
NPO法人YouthCreate 原田さんと打ち合わせの最中に出た一言がきっかけとなり、
以降約8ヶ月をかけて発行に至りました。
2016年12月時点で250冊 を、注文いただいた方々へお送りしました。
ハンドブックの内容をご紹介します。
1、【グラフ】税金の使われ方ってどうなってるの?
私たちの納める税金。暮らし全般、子育てに関係することには、何に一番税金が使われているのでしょうか?
総務省のデータを元にした東京23区の歳出(支出)の平均割合と、
子育てに関する14項目の歳出(支出)の平均割合を
グラフにしました。
2、【年表】子育てと政治の今までとこれから
子との暮らし、良くなってる?悪くなってる・・・?
1946年から2016年までの「学童保育」「産休・育休」「待機児童」「政治の動き」の動きが
一目でわかるように年表にしました。「待機児童」に関するコラム付き。
3、【対談】区職員と考える「行政と市民がつくるこれからの暮らし方」って?
「政治」ってわかりにくい。生活する上で近いはずの行政でさえ、とっつきにくい。そんなイメージありませんか?
街を良くしたいとフットワーク軽く「街中に出て人に会う」自治体職員のお二人と、
NPO法人YouthCreate 原田、KURASOU. 藤岡が、
これからの暮らしをつくっていくにはどんな手がかりがあるのかを考えてみました。
4、【用語解説】政治・行政への声の届け方
これだけは知っておきたい声の届け方を紹介しています。
5、【Q & A】政治と暮らしにまつわる素朴な「?」
今さらこんなこと聞けない!そんな素朴な疑問に、NPO法人YouthCreate 原田がお答えします。
詳しくはハンドブックページより
通年/講演・メディア掲載
親の学びについてお話しさせていただく機会が少しずつ増えてきました。
お呼びいただきました開催者の方々に深くお礼申し上げます。
【講演】佐世保地区公立高等学校PTA研修会にて
【登壇】横浜市・区選挙管理委員会主催「地域を舞台に考える主権者教育」
NHKEテレ 「ウワサの保護者会」〈親子で話してますか?政治のこと〉では、前述した 青空せいじトーク の様子が紹介されています。
【メディア掲載】NHK Eテレ 「ウワサの保護者会」〈親子で話してますか?政治のこと〉
【メディア掲載】新宿区男女共同参画情報誌『ウィズ新宿』寄稿しました
通年/外部評価委員(新宿区)
KURASOU.藤岡が外部評価委員会区民委員を平成28年4月から務めています。
外部評価委員会区民委員とは、区長の附属機関として、
区の様々な事業を学識経験者や区民が指標に基づき評価をするものです。
平日・日中の議会開催による時間的制限、
子連れで傍聴可能にも関わらず、情報が浸透していない今。
親が政治、行政などへ積極的に動き出すことができない現状を感じてきました。
一方で、傍聴などで、区政の動きを知るプロセスはとても興味深いものがありました。
2015年に経験したデンマークの短期留学やKURASOU.の経験を持って、
- 「互助」目指す姿勢を双方に根付かす
- 立場を越えた対話の場づくりをつくる
- 情報の発信をよりわかりやすくする
この3つに対して何か変化が生まれるように努めていきたいと思います。
藤岡による外部評価委員会の様子は、また後日レポートをまとめていきます。
メンバーについてお知らせ
昨年より、代表 藤岡、副代表 齋藤、野中の3人で運営を行なっています。
本人たちの「マイプロジェクト」が、実際に団体を起こし活動へとつながっています。
ぜひ2人の今後も応援くださいね。
・有吉 緑
木育ユニット もくもく主宰に活動の軸足を移しています。
・森垣 奈穂
「インクルーシブに育つ・学ぶ・暮らす」「じっくり感じ、のびのびと表現する」をサポートする団体
のびのびと 代表として活動の軸足を移しています。
「もっと手前のこと」「思考の出会い」「Think Simple.」
口癖のようにメンバーと話をしているこの3つのキーワード。
2017年は、まちづくりについて具体的な行動へつながるワークショップを予定しています。
今年もたくさんの方々と「思考する」ことを楽しみにしています。
代表 藤岡聡子
メンバー一同