新年があけ、KURASOU.が始まってからちょうど10ヶ月が経ちました。
仕事を持つ母親が5人集まり、ふとした疑問から始まったこの取り組みが
無事新年を明け、新しい年を迎えることとなりました。
これまで参加してくださった方々、スピーカーとして協力下さった方みなさんに心より感謝申し上げます。
KURASOU.の願うこと
こんな経験はありませんか?
子には父・母と呼ばれる一方、仕事場では名字で呼ばれ、
友人からはあだ名で呼ばれ、ママ友からは〇〇くん・ちゃんのママ・パパ。
例えば、家庭での「わたし」は肝っ玉母ちゃん的な存在。
友人といる「わたし」はボケる専門の存在、など。
暮らしている中で実に様々なコミュニティに属し、そのコミュニティごとに顔を変え、生きているような感覚を持ちます。
色々な社会問題や、暮らしにかかわる小さなことまで、フッと自分の中によぎる疑問や憤り。
ふと何かについて感じたときに、
KURASOU.で一緒に対話した人たちの顔が浮かべば、それがKURASOU.のコミュニティです。
「あの人たちとまた話をしてみたいな」
「あの人たちとなら、どんなことを一緒に考えられるのだろう」
ママ友やパパ友には話せないけど、ここでなら話せる感覚。
本当は気付いていることを、ここでは隠さない。
マジメだねと揶揄されない、一番素直な「わたし」がいる。
あくまで「わたし」の一部分であり、日常ではないけれど、非日常でもない。
すぐ行って帰れるような、半日常のつながりで、
新しい年もつながっていきたいと願いを込めて、今年も事業をおこなっていきます。
KURASOU.の10ヶ月間
わたしたちは、食やエネルギー、政治など暮らしにかかわることすべてについて、
学び、対話し、小さな行動をうつしていこうという団体です。
開催報告はこちらからお読みください。
大きな告知はせず、友人の友人といったつながりから、参加いただいた方は
のべ86名。うち男性は17名参加いただきました。
asobi基地保育で遊びを楽しんだこどもたちは、のべ45名です。
11月までの最終収支は黒字で締めることとなりました。
4月に始めた当初は、仕事と育児で回す生活の中で、
わたしたちはどれだけ活動できるのだろうかと考えたこともありました。
この人をスピーカーとして呼びたい!と自発的に動くメンバー、
自身の趣味からマイプロジェクトを深めるメンバーなど、
それぞれの熱量がバランスよく作用し、積み上げられたものだと思います。
ほしい未来にむかって、目の前のことを粛々とやり続ける。それはKURASOU.の強みかもしれません。
KURASOU.の新しいチャレンジ
① KURASOU.工房のリニューアル
政治、食、エネルギーなど暮らしにまつわるテーマを、連続ワークショップにしてきたKURASOU.工房。
ネーミング、コンテンツともにリニューアルをして4月から改めて開始することとしました。
暮らし、社会、こどもの育ちにまつわることに
学びや対話を深めたいひと達のプラットフォームを目指します。
(近日発表予定)
② 動画配信
12月7日に、代表藤岡が、選挙カフェ2014に登壇しました。
その間動画配信の視聴者は3000人以上だったとか。
KURASOU.のメンバーの1人もこどもと家にいながら視聴しており、
こどもの急な熱や物理的な都合でKURASOU.の活動に参加できない方にも、
こういった形で届けることは可能では?そんなアイディアが出たのがきっかけです。
多様な方をゲストにむかえ、ちょっと突っ込んだ角度から、暮らしについての問題提起をするような動画配信をしていきます。
(2015年夏ごろから開始予定)
③ 海外への発信・情報交換のパイプをつくる
KURASOU.で扱うテーマは、どの年代、どの国であろうとも普遍的なものばかりです。
日本より民主主義が浸透している国、発展途上の中にいる国。
そんな国にいる親たちは、何を大切にし、生き、子育てをしているのでしょう?
国内だけではなく、国を越えた情報発信・情報交換を機会をオンライン・オフラインで進めていき、
いま目の前にあるわたしたちの暮らしにアイディアをもたらすようなパイプとしての機能を担っていきます。
得た情報は、随時発信をしていきます。
「もっと手前のこと」
「思考の出会い」
「Think Simple.」
この3つは、KURASOU.の考えの根幹にあるものです。
コンセプトはこちらから
2年目となる今年も、
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、ゆかいなことはあくまでもゆかいに」、メンバーとワイワイやっていこうと思います。
本年もよろしくお願いいたします。
KURASOU.代表 藤岡聡子