ぐっと気温が冷え込んだ朝。
こそだてビレッジへ「ちゃぶ台を返すため」、育児真っ最中の親が集いました。
自分をいつの間にか低くみている?
KURASOU.が運営する「おやこ暮らし大学」では、
政治との関わりや、暮らしの中にある人権について学びや対話を深めます。
ちゃぶ台返し女子アクションと共同で開催したワークショップでは、
隠れている「女性の人権」について掘り下げる内容になりました。
中国からアメリカに移住して苦難の人生を生きてきた4人の女性を中心とした
世代間の相違と心の絆を描いた映画「Joy Luck Club」一部を観て、自分の体験談と重ねてグループで対話します。
部活でいじめにあった経験から、周囲を気にし始めた・・・
過去の劣等感が、いつの間にか仕事の内容にも影響していた・・・
映画を観た後、対話を繰り返すうちに自分自身に対する価値観が、
自分のどの経験から来ているのかを掘り下げていきます。
言葉に出し、社会に安全基地をつくろう
自分の価値を低くさせているのは、「劣等感」かもしれない。
対話からでた具体的な話を元に、全員でなぜ劣等感が生まれたのか、意見を出し合います。
自分だけしか考えていないかもしれない。でも勇気をだして言葉にすると、実に多くの人が賛同してくれます。
この賛同し共感してもらうことが、行動する勇気に繋がります。
では、何に対して行動すればよいのでしょう?
社会に「安全基地」をつくりたい。
もっというと、我が子が「自分で安全基地をつくる」ことができるようになってほしい。
社会の一番の小さい集合体、家族という中で、
我が子に、そして自分に【価値があるんだ】という自信を、どうやって育んであげられるのか。
そのためには、親であり女性である自分が具体的に何をするべきなのか?
対話はやがて、《自分だけよければいい》という範囲から、《社会全体に何をすべきか》に向かっていきます。
ちゃぶ台を返す・・自分の背中を押す方法
対話や体験談の深堀りによって、ネガティブだった意識も段々とリアルでポジティブな変化を見せ始めます。
いよいよちゃぶ台をひっくり返す時間。
もっと叫んでいいんだ!参加者の顔がこの日一番はじけた時間です。
- 「よく結婚できたね、じゃないだろ!!!」
- 「保育園に預けて子どもが可愛くないのか?」「可愛くない訳ないじゃない!」
- 「子連れだと何も知らないと思われカメラの専門家なのに、一から説明され、部屋を借りにいくと子連れはだめ、、(子どもイベントじゃないのに)。・・・・ママの個性をみて!!!」
思い思いにひっくり返したあとに、アクション宣言をします。
具体的に自分がその問題を解決させるために何が必要なのかを言語化します。
- 心の深い部分を刺激された気がします。 嘘のない自然な気持ちを言葉にできました!
- これこそ、良いエネルギーの循環だ!と感じました。
- 叫ぶことで、前に進む勇気をもらえました。明日から頑張ろうって、そう思えるちゃぶ台返しでした。
(※みなさんのちゃぶ台の動きが早く、写真を撮るのが大変です!)
余計な【視線】がなくなったとき、
大切なものがシンプルにみえてくるかもしれません。
今回は女性の人権について言葉を交わしていきました。
おやこ暮らし大学では、来年以降に、弁護士や部落問題に取り組む活動家とともに
人権を本格的に学ぶ連続ワークショップを開催していきます。
親の学んでいる時間は、こどもたちもおもちゃを通じて遊びを満喫。
頼れる保育士さんのもと、大人の声を横目にこどもたちもこそだてビレッジを満喫していました。
今後のちゃぶ台返し女子アクションはこちらから。
「自分らしく生きたい」と思う女性達が声をあげることによって、
女性が自由に生きられる社会作りを目指します。
一緒にちゃぶ台を返して笑顔になりましょう。
▽ワークショップ日時
11月28日(土)13時半〜 ちゃぶ台返し!@人形町
11月30日(月)10時半〜 平日昼にちゃぶ台返しちゃおう!@世田谷区奥沢
12月7日(月)10時〜 ちゃぶ台返し女子 下町ver.@足立区