【開催レポート】おやこ暮らし大学「わたしと政治」-Voter’s cafe- 第3回目/全3回

小雨の中、大塚にあるこそだてビレッジでは着々と準備が整えられて・・・
おやこ暮らし大学「わたしと政治」全3回目最後の今日は、
-Voter’s cafe- 親と政治家の思考が出会う場として開催しました。


前提条件を揃えるところから

おやこ暮らし大学「わたしと政治」で目指すゴールは、
一市民であるわたし達と政治家が、フラットにアイディアを交換する状態を目指しました。
でも、一朝一夕には出来ないことでもあります。
なぜか?
あまりにも、わたし達と政治家が身を置く環境において、コミュニケーションギャップ/理解不足のサイクルが
起きすぎていると感じていたからです。

例えば、選挙カーでの名前の連呼。
一部の有権者にとっては騒音であり、一部の有権者にとっては、名前が自宅にいても届くことが投票の決め手になっていたりします。
実は選挙カー走行中は、公選法の例外規定として、
走行中の自動車の車中では名前の連呼は許されている】と書いてあり、
逆に【政策を訴えるなどの演説などは停車中にのみ認められている】のです。(引用先

こういった事実、ご存知だった方はどのくらいいるでしょう?

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おやこ暮らし大学「わたしと政治」1回目は、
先ずは自分と政治の距離感を知ること、そしてなぜその課題が自分にとってはじぶんごとなのだろうかを
考えること、【発見する】からスタートしました。(開催レポートはこちら

2回目は、元市議会議員の方より、地方議員の報酬額や年間スケジュールまで
経験者にしか知り得ない事実と一緒にお話をききながら、じぶんごとを【分解する】段階。

そして3回目は、ある程度わたし達も政治や政治家に対して前提条件を整理し、揃えてから臨む
アイディア交換の場として設定しました。

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今回のゲスト議員は、写真左から、

横尾俊成さん
港区議会議員(会派:「一人の声」)現在2期目。
博報堂在職中より「グリーンバード赤坂チーム」を設立し、リーダーを務める。
2010
10月、博報堂を退社し、NPO法人グリーンバードの代表に。
現在NPO法人グリーンバード代表
NPO
法人スタンバイ代表・「マチノコト」発行人
一般社団法人未来キャンバス代表

本目さよさん
台東区議会議員民主党現在2期目。
IT
系人事職・会社員から政治家へ。
声なき声を聞くという意志と、少子高齢化への特効薬としての
子育て支援に力をいれていることからキャッチフレーズは「子育て、本命。やさしい政策」。

石坂わたるさん
中野区議会議員無所属現在2期目。
精神保健福祉士・行政書士。
元養護学校教諭を経て、元教育センター非常勤職員(発達障害児の特別支援教育巡回指導員)、専門学校非常勤講師を務める。
同性のパートナーと二人暮らし。

もともと、「わたしと政治」全2回を参加された参加者のじぶんごとのトピックから、
①徒歩圏内のコミュニティづくり
②子育て支援
③マイノリティ支援
の3つのテーマに絞り、ゲスト議員の方々にお声がけをしての開催でした。

ギャップを埋め、共に社会をつくりたい

前半は、NPO法人YouthCreate原田さんモデレータの元、
選挙の苦労話から、普段の政治家としての行動、そして、政治家の”ここ”をみてほしい点まで
バネルディスカッションを行ないました。

冒頭にあげた公職選挙法など、政治家が従うルールに対して、市民が知らないことへのギャップ。
もちろん、政治家だって正直なところジレンマを抱えているのです。
生の声を聞くタイミングを両者が持つほど、このジレンマへの理解、そしてギャップは埋まっていくのではというお話。
有権者の様々な意見を聞くために各政治家が設けている対話の場の話が例に上がりました。

わたし達と政治家は、もっと近くてよいはずなのに。
もっと普通の感覚でよいはずなのに。
今の日本社会では、少しずつこの距離感が広がっている現状が見え隠れしました。

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1人1人素晴らしいアイディアを持っている

あーだこーだ、肘と肘を付き合わせ、市民と政治家によるワールドカフェが始まりました。
①徒歩圏内のコミュニティづくり
②子育て支援
③マイノリティ支援
のテーブルに分かれ、先ずは連続で「わたしと政治」に参加した方からの問いかけから始まります。

自分の地域で、顔のみえるコミュニティをつくるにはどうすればいいのか」
「働くと子育てにもっと選択肢が欲しいと思っている」
「マイノリティの声をもっと大多数に届けるには?」

わたし達は、”話さないだけ”で、実は多くの素晴らしいアイディアを持っていると思います。

それを目覚めさせる場が、より多様性をもった場であればいい。
親も社会人も政治家も、もっと多世代・多国籍であればあるほど、
アイディアが交換され、学びと、そして小さなことから行動が生まれると。

そうった姿を願い、おやこ暮らし大学は今後も、テーマ別の連続ワークショップを開催し続けていきます。

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おやこ暮らし大学 運営元 KURASOU.代表
藤岡 聡子