少し小雨がぱらつく中、あっという間にこそだてビレッジの大きな窓には結露が。
asobi基地保育で遊ぶこどもたちの熱気が、会場をあたためてくれました。
昨年1年間行なってきたテーマ別のワークショップ、KURASOU.工房の名前を改め、
「おやこ暮らし大学」として開催をしました。
前半は、統一地方選を控えた一有権者として、自分は何を軸に持ち、選択するのかを分析する。
YouthCreateさんとの恊働で、ワークショップ「有権者レーダーをつくろう」を開催しました。
後半に、こども未来プロデューサーの小笠原さんを迎え、こどもの世界についてお話をきく、2部制でした。
焦点があってくる感覚
福祉、雇用、経済、、、 政策1つにしても、おおごとすぎて自分には手の届かない話。
それを、行政レベルに落として考えてみたり、さらには年代ごとに深く関わる政策を可視化することで、
目下自分の置かれている状況が一目でみてとれると、
ぼんやりしていた政治、政策がどうあるものがよいのか、焦点が合う感覚を味わいます。
意思を持って、選択する。
いままで思いを込めて読めなかったマニュフェストをまた読んでみよう。そんな姿勢にさせてくれるワークショップです。
そして、可視化、言語化して、そこから具体的にどう動いていくのか?
また、政治家と直接話ができる機会があると嬉しい!など、より主体的に関わってみたいという参加者の声も。
政治に関わるには、先ずは焦点を合わせ、〈何がわからないかを、わかるプロセス〉が必ず必要なものだと気付かされます。
その上で、自分、地域、大きく言えば社会に対して、行動を起こし、効力感を持ち合わせること。
それは人によって形は違えど、先ずは選挙に行って一票を選択すること。
一見当たり前のことですが、選ばされていることと、選んでいることは大きな違いがあります。
わからない、から近づいていくこと。それが、暮らしを見つめ直す一方なのだと思います。
こどもの可能性と、親の可能性
後半は、こども未来プロデューサーの小笠原さんをゲストに向かえ、
今までの活動や、軸として持っている価値観を話していただきました。
”こどもの世界はこんなにも自由で素晴らしいのに、なぜ大人は気がつかないのだろう?”
小笠原さんは、園を越えた大きな家族のコミュニティをつくろうとasobi基地をつくったところ、
賛同する親はどんどんと増えました。
その中で、親と子の平等・対等性をずっと伝えてきました。
保育士の現場で、保育士が感じる課題や矛盾。でも、園を飛び出せる保育士がたくさんいるわけでもない。
飛び出した自分だからこそ、こどもの世界の素晴らしさ、面白さを伝える役目を担いたい。
そして、そのこどもを見守る親の姿勢をもっともっとよいものにしていきたいというお話をもらいました。
おやこ暮らし大学のカリキュラム「こどもの育ち」では、
親が保育士から発達心理学やこどもとの向き合い方のヒントを学びます。
小笠原さんなど保育士として活動する方々のワークショップは、
6月13日(土)、7月11日(土)いずれも午前中に行ないます。
間口を広げて、研ぎすましていく
今回の参加者の方の中からのご意見で、とても嬉しい言葉がありました。
ある程度政策に興味のある人が集まっていたので、もうちょっと深く議論してみたかったです。
おやこ暮らし大学は、最初(初回)は間口を広げてテーマを提示しますが、
本当の醍醐味は、この後に続く、少人数制の連続ワークショップにあると思っています。
ママ友やパパ友には話せないけど、ここでなら話せる感覚。
本当は気付いていることを、ここでは隠さない。
マジメだねと揶揄されない、一番素直な「わたし」がいる。
連続してワークショップを行ないます。連続で受講いただくのが前提ですが、単発での受講もお受けします。
もっともっと深めてみたい、同じようなひと達の中で、研ぎすませていきたい。
もちろん、こども達の過ごす環境を一番に考えた会場にて、
また4月からも、様々な方にお会いできるのを、KURASOU.メンバー一同楽しみにしています。
(KURASOU.代表 藤岡聡子)
・会場協力 こそだてビレッジ
・保育協力 asobi基地のみなさん