KURASOU.のイメージキャラクターは、
福島に住む友人 YABUKI YUMIの作品、ひげこけしくん、(愛称:こけ坊)を使わせてもらうことにしました。
こけ坊は、ふらっとKURASOU.の星に降り立って、ふらっとわたしたちをみにきた坊や。
たくさんの物に囲まれているわたしたちに、こう言葉をくれます。
「本当は気づいているでしょう?」と。
さまざまな選択肢がある中でこけ坊となったのには、2つあります。
1つは、こけ坊のひげが、チャップリンの持つひげのように、
社会に疑問を呈していきたい、
風刺をしているけれど、ゆかいななにか、を表現したいと思ったから。
1つは、福島で生きる友人たちの想いの力を込めたいと思ったからです。
2014年6月、わたしたちKURASOU.のメンバーで、福島、あんざい果樹園/りんごハウスへ行きました。
東北復興新聞発行の3YEARS 復興の現場から、希望と愛を込めて に書かれていた、木下さんと、そこに集うひとたちに会いたい。
たった1時間と少しで行けるにも関わらず、福島のことを、あまりにも知らなさすぎる。
流れてくる情報よりも、わたしたちの目でみたものごとを信じたい。
少しばかり緊張したわたしたちを出迎えてくれたのは、
底抜けに明るくて陽気な、凛々しいひとたちでした。
地方出身のわたしたちは、まるで地元にいるようにリラックスしながら、
それはもう、何年分だろうと思えるくらいに、腹をかかえてたわいもないことで笑いあいました。
それはとても、なんだかきらきらとした時間でした。
きっと、3年経ったいまだから。
集まったひとたちの越えてきた何かのものに、わたしたちは幸運にも出会うことができました。
ロディヨガでこどもたちの笑顔を引き出したい、笑顔が世界一似合う女性たち。
ほぼ毎週のように、神奈川から通い、「ここが好きなの。住んでいるひとたちが」と笑うひと。
はぐもみで、心身ともにほぐし続けているひと。
そんなひとたちの集う場を、つくり続けているひと。
福島は本当に美しい場所です。
けれども、目に見えない何かがある。
でも、そこで生きると決めたひとたちの内側には、わたしたちが想像できないくらいの
何か想いがあると、全身で感じました。
風化だとかそんな言葉を綴ってはいけない。
福島は、わたしたち日本にとって、今最も目を背けてはいけない場所であり、
大なり小なり、できることをわたしたちは積み上げていかなければいけない。
あの人に会いたい。あの人はどうしているのかな。
本当は気づいている、大切な人たちを想う気持ちが、
より自分の行動をシンプルなものにしてくれるものだと思っています。
(藤岡)