【開催レポート】第1回・都議選キックオフワークショップ|子連れで議会をみてみよう(全3回)

「傍聴」ってなんだろう。
なんのためにするのだろう。
そもそも子連れで傍聴ってできるの?
今回の都議選を迎えるにあたって、普段あまり馴染みのない「傍聴」を手段に据えました。
政治とわたしたちが向き合うにはどうすればいいのか?
そんなことを考える全3回の都議選キックオフワークショップ・第1回目を開催しました。


議会は開かれている?

東京都議会の議場(見学時に撮影)

東京都議会では、子連れでの傍聴は認められていますが、
本議会の日程のみ一歳児〜未就学児を対象とした託児サービスを無料で利用できます。
委員会については託児サービスはなく、子連れでの傍聴が認められています
(詳しくは 都議会 傍聴のお知らせ をご覧ください)

今回のキックオフワークショップ・1回目では、2名の1歳児のお子さんが託児を利用しました。
都議会PRコーナー・談話室の畳張りの部屋が託児サービスの部屋として充てられ、
見晴らしのよい窓に、ベビーベッドが2台設置されており、
こどもも気持ちよく過ごせる環境が用意されていました。

「託児があるのを知りませんでした!(とっても素敵でした!)
意外と(議会って)開かれているのかも。心を閉ざして情報をうのみにし、
知ろうとしないのは私たちの方かも、と感じました。」(参加者アンケートより)

2015年8月9日の長崎新聞に、議会(都道府県議会)の子連れ傍聴に関する記事が載りました。
調査は同年6月〜8月上旬に実施8月3日時点での結果を集計。
傍聴規則に乳幼児の入場禁止規定があると回答したのは21議会。
「福島・東京、静岡は子連れ傍聴を認めた上で託児サービスも利用できる」としています。(記事より一部抜粋)

下記は記事内にあった子連れ傍聴に関する結果表を拡大したものです。

さて、これをみて議会は開かれているのか、そうではないのか。
あなたはどう感じますか?

都道府県

入場可能
禁止規定あり ×

都道府県

入場可能
禁止規定あり ×

都道府県

入場可能
禁止規定あり ×

北海道(※1)

×

山梨

×

徳島

青森

長野

香川

岩手

×

岐阜

×

愛媛

宮城

×

静岡

高知

秋田(※2)

×

愛知

×

福岡

山形

×

三重

佐賀

福島

滋賀

長崎

茨城

×

京都

熊本

×

栃木

大阪

大分

群馬

兵庫

×

宮崎

×

埼玉

奈良

鹿児島

千葉

×

和歌山

沖縄(※3)

×

東京

鳥取(※2)

×

 

 

神奈川

島根

×

 

 

新潟(※1)

×

岡山

 

 

富山

広島

×

 

 

石川

×

山口

×

 

 

福井

×

 

 

 

 

「47都道府県調査 子連れ傍聴4割禁止 開かれた議会に地域差」
(※1)禁止規定はあるが保護者同伴なら基本的に傍聴を認める
(※2)原則禁止だが託児サービスあり
(※3)原則禁止だが、ガラス越しに傍聴できる親子室あり

 

傍聴の前と後の変化

 

小池知事就任後、傍聴するために必要な傍聴券が配布切れ(満席)になる本議会が続いたため、
11時より整理券の配布→12時〜13時の間に整理券を傍聴券に引き換える、
という手続きが踏まれました。

その様子に、「思ったよりも警備が固い」「傍聴券って投票用紙みたいになっているんですね」
「すべてが初めてで新鮮」などど、集まっていただいた方々がおっしゃっていました。

当日は傍聴券をもらったあと、議会が始まる前にミニレクチャーを行い、
議会傍聴、自由解散の流れをとりました。

ミニレクチャーの様子。全員がはじめての傍聴です

「まず、都庁に入って議場に入るまでのとても緊迫した空気に、オープンに開かれているとう雰囲気を感じず。この雰囲気を知ることができたのがまずよかった。百聞は一見に如かずということ。」

「参加して何を思い、何が変わっているかはまだぼやーっとしていてまとまっていませんが、足を運んで身をもって感じたことは確実に何らかの影響があると思っています

「TVで見たりすると全く別世界のように感じるが、電柱の話、道幅の話、美術館の話(当日のミニレクチャーの資料を読んで)など、とっても身近なことでした。こういうのが都議会で決まっているのだなと思いました。暮らしとつながっているけど、はて、わたしたちはどのように意見を言っていけば声が届くのかな?と感じました。

 

まずは体験し自分でみつける「動き方」を

 

正直なところ、全3回のうち1回目だけでは、何が得られるのか?そこに正解はありません。
傍聴は目的ではなく
(もちろん、質問内容や質問者に注目している方がいればそれは目的になるかもしれませんが)、
あくまで、「自分が政治と向きあう手段」として捉えられる1つの方法だと思います。

今回のように実際に足を運んで感じる政治との遠さ、または近さを肌で感じることも、
選挙に向けての情報収集の1つになり得るのだと思っています。

次回は第2回目、0才から5才のお子さんを連れた委員会傍聴を予定しています。
本会議の大きな場所ではなく、議員や行政とも距離がとても近い委員会室で、
子連れで傍聴しどんなことを体験するのでしょう。

ぜひその答えをご自身なりに見つけてほしいと思っています。

2回目にご一緒できるのを楽しみにしています!

(藤岡)

▽全3回の詳細はこちらから!

第2回目・満員につき受付終了
3/21(火)「議員って、議会で何してる?子連れでいく委員会」

☞Facebookイベントページはこちらから
・子連れで議会傍聴(委員会)を行ないます。
お子さん連れで何かご質問のある方はメッセージ機能にてご連絡ください。

第3回目・残り9名募集(3月3日時点)
4/13(木)10時~12時
「この3ヶ月間でなにをしよう?子育てと政治を近づけるワークショップ」
@Yahoo!JAPAN「LODGE」(赤坂見附)

☞Facebookイベントページはこちらから
・レクチャー・トークセッション、参加者全員でワークショップを行ないます。
都議選で「なんとなく」投票しないようにするにはどうしたらいいのか?
アイディアを持ち寄る場所となります。お子さん連れで参加頂けます。

▽申し込み方法
http://peatix.com/event/244738/
正式なお申し込みはpeatixより手続きください。