ある親のこころの内側

働くことだけが生き甲斐だった人間が、親になったときにみえてきた、シンプルな発見。
社会に参加するということは、働くことだけではないのだということ。

今まで自分の存在価値だと信じてきた仕事というものは、あくまで社会全体のほんの一部でしかないということ。

時間がないと見ないふりをしてきた、食べるもののこと、エネルギーのこと、政治のこと、
日々の暮らしに通じるさまざまな問題に、
わたしたちは必要なだけ学び、 必要なだけ人と意見を交換しながら、日々を送っているのでしょうか?

山のような社会課題において、「誰かがなんとかしてくれる」「わたしには何の責任もない」
「そもそもわたしはそのことについて、知らないから」と、逃げ出せる見えない力が働いていると感じることがあります。

子を通してみえる、社会の不条理やほころび、ごまかし。
もう、お任せごとはやめませんか。

疑問を疑問で終わらせるのではなく、親が自分の頭で考え、何かの小さな変化を生み出し続ける。
国境も常識もとっぱらって、親が未来をつくる場があってもいい。

わたしは心からそう思うのです。

KURASOU.代表 藤岡 聡子


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